お知らせ(2016.03.14)

第18回電子光理学研究センター課題採択委員会総評を掲載しました。

平成28年3月14日

東北大学電子光理学研究センター
課題採択委員会委員長
高橋 俊行

 

第12回電子光理学研究センター課題採択委員会総評

 

 

  第12回電子光理学研究センター課題採択委員会は平成28年3月9日に開催されました。これに先立ち公開の課題説明会が3月8・9日の二日間にわたっ て行われ、申請課題の説明及び質疑・応答がなされました。今回の課題申請は、原子核関連分野12件、放射化学関連分野4件、加速器関連分野1件の計17件 でした。そのうち原子核関連分野で3件の本格的な物理実験プロジェクトが申請されました。センターでは、震災復興を経て共同利用の実施が順調に行えるよう になってきましたが、昨今の電気代高騰などにより運転時間を短縮せざるをえない状況にあります。このことをふまえ、年間最大2000時間程度の運転時間を 考慮して課題採択が行われました。

  BSTを利用する課題については、加速器やタガー、スペクトロメータなど基盤装置の整備が進み、本格的な物理実験の提案、将来の展開を期待される新た なプロジェクトを見据えた実験提案がされたことを喜ばしく思います。これらの実験が着実に実施され、将来大きな成果になることを期待します。また、検出器 開発において、これまでの成果を論文としてまとめた上で、更なる実験提案につながっている例があり、高く評価します。

  一方、大強度電子線形加速器を利用する課題は継続申請が主となっていました。利用者が根付いていることを感じさせる一方,全国的な共同利用拠点として 学外新規利用者の増加も望まれます。センターからも平成28年度の科研費(研究領域提案型)「学術研究支援基盤形成」の採択や研究会開催など特徴ある施設 を周知する努力や試みがなされており,今後の利用者の増加に繋がることを期待します。

  課題採択委員会では、センター長から「共同研究拠点としてA判定を受け、来年度からも共同研究拠点としての継続が決まった。」との報告を受けました。 研究拠点が継続されることは、日本の電子・光子ビームを利用する研究者にとって、とても重要なことであり、濱センター長をはじめとする皆さんの努力に感謝 します。

  また、課題採択委員会は、利用者コミュニティのサポートがセンターの今後の発展のために極めて重要と考えます。利用者が活発な研究活動を展開、積極的 な成果発表を行うことでセンターの更なる発展に貢献するよう利用者のご協力をお願いすると共に、センターには最大限のビームタイムを確保し、研究環境の改 善のための、より一層の努力をお願いします。

  課題説明会では、申請数が多かったことや活発な議論が行われたことにより、説明会予定時間を大幅に超過しました。次回の説明会では説明時間を厳守し必 要に応じて発表時間を調整する必要があるとの意見がありました。また今回は国外研究機関からの応募(原子核関連分野)があり、急遽特例としてテレビ会議で の課題説明・質疑・応答を実施しました。これは、設備の関係で公開説明会にはなりませんでした。テレビ会議による課題説明の是非に関する議論がなされ、課題採択委員会としては、原子核関連分野の申請については今後も原則として課題説明会に出席し口頭で説明することが確認されました。

 

PAGE TOP